状態:本文に書き込み・線引きはありません。装丁に少し強めの経年感があり、小口などに経年のシミ、使用感がありますが、古書としては並下の状態です。
渡辺一夫の「雑文集」なのですが、作者の魅力が、雑文にもとても豊かにあるのが、この作者の特徴でもあるのです。目次を開いて、読みたいと感じたものから読んでいくのでよいと思います。そうしているうちにパズルのように気が付けば全部読んでいた、ということになるのではないでしょうか。「先生たちのこと」という一文を読むと、彼がカトリックの暁星中学で学んだ日のことが書かれています。ここで渡辺はフランス文学だけでなく、キリスト教にも出会うのです。装丁も著者がしています。中野重治も渡辺一夫の装丁を愛したひとりでした。(若松英輔)
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